タブブラウザ雑感 正統、異端、そして王道。 タブブラウザの進むべき道はもちろん一つではないが、それでもある程度共通の成長を遂げているようである。 私見ではあるが、最も正統派のタブブラウザはやはりDonutであろう。 軽くて、シンプルで、IEと見た目が殆ど変わらないため、初心者が初めて使うにはぴったりであり、 タブブラウザがどういうものかを説明するには丁度良いものである。 そしてDonutがあまりにもはっきり道を指し示したために、後続のDonut系ブラウザも皆正統派として歩むことになった。 実際DonutR、DonutPなどの制作者は正統派としてDonutを守り続けている。 しかし、正統派Donut系の中に異端の存在がある。Donut RAPTだ。RAPT氏は紛れもなく革命家だ。 野心家と言ってもよかろう。 長いことDonut系には存在しなかったリンク抽出に加え、拡張プロパティを打ち出してきた。 これからのDonut RAPTがどのような方向に走り出すのか、非常に興味がある。 DonutPのUH氏も独自路線を歩みたいのかも知れないが、 端から見ていると、とても律儀にDonut系の特色を守ろうとしているようだ。 最もRAPT氏もDonut正統の血筋を残す気のようで、DonutLはDonut、DonutRの直系の子孫と言えよう。 また恣意的にタブブラウザの王道を歩もうとしてるブラウザがある。Sleipnirである。 妙な例えだが、このブラウザは周りを走る多くのブラウザ達の進路を見極め、 それぞれの向かう方向の平均値を割り出して、その方向に進んでいる気がする。 すなわち、誰から見ても、どこから見ても王道に見えると。しかも最先端を行く。 Sleipnirは正統でも異端でもない。敢えていうなら無神論者か。自己に固執せず、良いものは全て吸収する。 同じように王道を進むのはLunascape。 お気に入り、タブ周りの操作は他の追随を許さず、それ以外の機能も充実している。 時折足元がふらつくのが、欠点らしい欠点か。 そして彼らを追いかけたり、時には追い越したりしているのはぶら。。 忘れ物や落とし物が多くて、立ち止まることが多いのが難点か。 独自路線をひた走るのはMDIBrowser。 「俺はこっちに行く。他人が何処へ向かおうと興味はないな」という感じか。 しかしその方向はDonutが示したものと、実は大差はなく、やはり王道を進んでいる。 その勢いの為、他のタブブラウザ達もMDIBrowserを無視することが出来ないほど。 同じ独自路線でもfubは走ってはいない。 あっちにふらり、こっちにふらり、道ばたの花に気を取られて一休み。 ふと気付くと面白そうなものを色々拾っていたり。 先遣隊としてfub_redを走らせているが、こちらもまたカスタムパネルを拾って見たりと、マイペースだ。 BugBrowserはしっかりとした足取りで、こつこつと歩いている。 周りに気を取られることなく、一点を見つめて歩くその姿は求道者のようだ。 彼の搭載したツリー式(いわばタブ一覧)やスクリプトによる機能拡張は、 すでにMDIBrowserやSleipnirにも搭載されているが、先達に対する敬意を失うべきでは無いだろう。 BlueBrowserもマイペース型か。ブラウザをより広く使おうというコンセプトは間違ったものではない。 一度決めた道ならば迷わずに進んでほしいものだ。 Ntexも、流行だからといって急激な機能拡張を行わず、現在の機能をしっかりと作り込んでいる。 一歩一歩、足元を確認して進んでいるようだ。迷うことなく、前に進むだろう。 TaBrowserもまた正統派でも異端でもない。強いていうなら異教徒か。 なぜならこのブラウザだけは、他のタブブラウザと違い、明確なコンセプトの元に作られたものだからだ。 こそこそ見る、というその方向は確定され変更は利かないが、どうもすでにゴールに着いてしまったよう・・。 途中で立ち止まった者達もいる。 MoonはDonutとは違っていても、紛れもなく正統派であり、王道を歩むものであった。 彼が途中まで切り開いた道を、今Sleipnirなどが進んでいる。 最もその道も元はDona Web Browserが作った道で、Donutも大いにその道筋を参考にしたであろう。 だがDonaはUnisysという名の横槍が刺さり死に、彼の功績は忘れ去られつつある・・。 Cuamはそもそもは異端であった。そのカスタマイズ性は明らかに独自路線を進んでいたが Sleipnirに取り込まれたために無理矢理Sleipnirの道に繋げられてしまった感がある。 おそらくは別の方向を目指していたはずだが。 ただ、Cuamの魂の欠片はDonutPにも取り込まれている。 MoonにしてもCuamにしても『えらいお話というのはおしまいにならないもの』ということなのだろう。 文責 めるてぃ 2002/08/28